
稲作栽培のあとに、レンゲ栽培による肥料の効果と除草の効果を期待するのが「レンゲ農法」です。
秋に田んぼにれんげの種をまき、冬の間にれんげを育て、春に花を咲かせたれんげを土に鋤きこんで肥料とする農法です。れんげは空中の窒素を根に取りこんで貯め込むので、稲が必要とする窒素成分を含んだ元肥となり、土壌に力がつき強い稲を作ります。
れんげ農法は昭和30年代中ごろまでは日本のいたるところで行われていました。しかし生産量の増大を国が目指した事で、化学肥料全盛の時代になりました。そのおかげで田んぼの中の生物を死滅させてしまったりと、自然の法則を無視して環境を破壊していったのです。
安全な米を食べさせてあげたいという想いから、再び「れんげ農法」を見かけるようになってきました。農薬漬けの米を大量に食べることは、身体にとても大きな影響を与えます。手間はかかりますが、「れんげ農法」が産み出すお米は、安心して食べられる伝統的なお米なのです。
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